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此方の生徒さんはモノづくり共同体の製作教室を受講するのは2回目。モノづくり共同体の製作教室は収益事業というよりは社会活動に近い性格で、交通費や材料費を考えると講師側の手元にはほぼ何も残りません。「モノづくりの仲間を増やす」というミッションの為の活動です。
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前回は栃で平皿作りに挑戦してもらいましたが、今回は欅でお椀作りです。
こちらの生徒さん、木工旋盤加工の肝である「ベベルラビング(鎬を擦りながら切削する動き)」の感覚を掴みつつある状態で、なかなかスムーズに進みます。
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最終的にお椀の形に辿り着けばいいわけですが、様々なアプローチを試します。
今回は、表面の切削に入る前にビットを使ってある程度の深さまで掘ってみました。
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抵抗の大きくなる中心部を先に抜いてしまうことで、ある程度の時間短縮になります。
この辺りまでは実に順調に進んでいたのですが、一瞬気が緩んだのか回転する木の縁に刃をぶつけてしまい、お椀の縁が端面から20mmほど割れてしまいました。
割れた部分を削り取り、丈の低いお椀にしたところまでは良かったのですが、ぶつけた際の衝撃で芯がぶれてしまい、以降切削面が荒れるようになってしまいました。
こうなってしまうと一度厚めに削って新たな芯に揃えるしかないのですが、既にそこそこ薄い状態で思い切ったリカバリは行えませんでした。
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なんとか形にはなりましたが、目立つ切削痕が残り、満足いく仕上がりとはなりませんでした。
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こちらの生徒さんは既に自宅に旋盤機材を導入済みで反復練習が出来る環境です。
途中までは実にいい具合に進んでいましたから、感覚が薄れないうちに再挑戦し、技能の定着を図って頂きたいところです。
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