お見事だと思いませんか?非常に粘り強い子で、講師役が殆ど手を加えずにここまで作り上げました。拭き漆に関しては、講師不在の平日放課後に押沼に通い、一人で仕上げました。
かぶれのリスクにもご理解頂き、送り出して下さったお母さまにも御礼を申し上げます。I君も、とても良い経験が積めたことと思います。
I君のような子が「こういうものを作ってみたいんだけど」と、一人でふらっと立ち寄れる場所になるよう、場所・設備・人の拡充・発展を目指していきます。
モノづくり共同体は、モノづくりを「する」「学ぶ」「伝える」ことを目的に人が集まる場所です。製作教室を機にさらなる興味を持ってもらい、「次は自分でやってみよう」という気持ちを芽生えさせてくれれば、とても嬉しいです。
はじめのきっかけは製作教室で、その後は共同体活動に定期的に参加しながら「仲間」として技能を深めているメンバーも沢山おります。共同体を支える「仲間」であれば、「製作教室」ではなく「技能講習(共有)」という扱いになり、材料費実費等の必要最低限の費用のみで伸び伸びと製作に取り組んで頂けます。
「仲間」「共同体メンバー」になるにはどうすれば良いんですか?
前提として、モノづくりを「する・学ぶ・伝える」意思をお持ちであることが必要です。具体的には…
〇共同体の活動に必要な設備等を、皆と協力して作る
〇共同体で運営する畑の圃場管理に協力する
〇外部に販売する製品作りに参加する
〇共同体の仲間が持っている技能や知識を学ぶ
〇自身の持つ技能や知識を仲間や外部の人に向けて伝える(教える)
共体の設備や畑の収穫物等は、皆で共有し、分け合います。また、製品を販売した場合の売上は製作者本人が得るものとし、利益の1割を目安に共同体の活動資金として頂戴しています。
販売出来るレベルの製品作りや、人に教えるとなると自信がないんですが…
「する・学ぶ・伝える」意思をお持ちであり、真剣に取り組まれる人でしたら歓迎します。技能・知識がすぐに身に着くものではないことは私たちもよく理解しています。
参加頻度や、必要費用はどのようになりますか?
無理の無い範囲で参加頂ければ結構です。週1回、月2回など、定期的なご参加を頂ければと思います。
ゴールデンウィーク企画の旋盤教室と、個人指導型の旋盤教室を受講し、その後拭き漆教室にも参加してくれた中学生のI君が、完成したお椀をもって来訪してくれました。