先日木工旋盤体験教室で生徒さんが作った皿に拭き漆を行いました。
基本的には製作教室当日にお持ち帰り頂けるようにその場でオイルフィニッシュをして頂いていますが、希望があれば簡単な拭き漆教室も開講致します。
拭き漆は最低でも5~6回は塗り重ねないと艶が出てきませんので当日持ち帰りは出来ず、その後1~2週間ほど当方でお預かりし、完成後宅急便で送るという流れになります。
お預りした器は5~6回の塗り重ねと、必要に応じて研磨を行っています。
製品を作る際には最後に呂色磨き等を行いますが、今回のような拭き漆代行の場合は省きます。
手元に届いた状態でも食器としての使用に耐える状態になっておりますし、興味があればご自身で呂色磨き・最終仕上げと工程を重ねて頂くことも可能です。
漆には「ムロ」「風呂」と呼ばれる専用の乾燥設備が必要です。
これを面倒と捉えるかは人によりますが、ムロに入れてさえしまえば埃やゴミの付着を気にしなくて良いので楽と考えることも出来ます。
1~2枚の皿に拭き漆をする程度であれば、木製のムロを作らずともホームセンターに売っている蓋つきのプラコンテナで十分です。
漆による塗装は様々な技法がありますが、こと「拭き漆」に関しては初めてであっても上手に仕上げることが可能だと思います。是非挑戦してみて下さい。
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