以前にも旋盤教室を受講して頂いている生徒さんが、今回は難易度の高いククサ製作に挑戦したいということでお越しになられました。栃木県足利市からのお越しです。現在ご自宅に6畳ほどの工房を建設中とのことです。
材料は栗の厚板です。まずはバンドソーで粗どりします。
ククサ製作は、終始持ち手部分があり、カップの天面(飲み口)を平らに残す必要があることから、なかなか難しいです。旋盤の技法としても、横木・縦木両方のアプローチが必要で、応用編と言える内容です。
旋盤でカップ部外部の造形は殆ど済ませてしまいます。やってみると分かりますが、ここまで来るのがなかなか大変。慣れないうちは、恐怖心とも戦わなくてはなりません。
持ち手の穴開け。旋盤用の刃物に限らず、こういったビットも良く切れるものが必要です。
持ち手部分の粗どりが済んだら、再度旋盤に取り付けます。まずは底部にチャックの掴みシロを作ります。
チャックで掴み直して、カップ内部を掘っていきます。画像だと残像しか見えませんが、この時もカップ外周を持ち手がブンブン回っているわけです。これに手が当たったら…と考えて萎縮してしまうのは仕方のないことです。
講師役もそれなりに手を出してしまいましたが、何はともあれ形になりました。
この後はご自宅でヤスリ掛け・塗装をされるとのことでした。
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