先日、千葉・埼玉のメンバー間で情報共有した内容を基に、ククサの試作を続けています。
千葉のメンバーが作ったククサ。持ち手部分を含めて一つの材料から削り出す製法と、持ち手部分がほぼ真円の穴(であることが多い)という外見が特徴的です。
元々は北欧の先住民族が用いる伝統品で宗教的意味合いもあるようですが、詳しくは存じ上げません。刃物の切削痕を残した製品も見受けられますが、木工旋盤教室のテーマとして扱う為、特にカップ部分はシンメトリーで滑らかな木地を目指します。
まずは栗の厚板を製材するところから始めます。
これまでの生活でククサに触れる機会がなかったので、サイズ感が分かりません。とりあえず、材の幅いっぱいを使って墨を入れました。
バンドソーで切り抜きます。卓上バンドソーではこれくらいの厚さが限界です。
ボール盤で持ち手になる穴を空けます。
フェイスプレートを取り付けます。
旋盤に取り付けて、内側を削ります。
バンドソーで余分な肉を切っていきます。本体を傾けながら切る感じです。
ベルトサンダーで角を丸めていきます。
再度旋盤に固定し(回しません)、手作業でサンディングします。
これで完成。
このやり方はボツです。
旋盤教室のテーマとして採用するほど旋盤を使いませんし、面取りばかりしている感じで全く面白くありません。また、木地の仕上げを全てヤスリで行う為、出来栄えもイマイチに思います。
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