猿には道具を使う能力がありますが、その道具を作る能力がありません。ここが猿と人間の大きな違いです。
道具を作る道具をメタ道具と呼びますが、「メタ道具はこれ』というわけではなく、道具の使い方によってメタ道具として認識できます。
横浜拠点にある金工用の旋盤と溶接機を使って部品の加工をしました。この場合の旋盤と溶接機がメタ道具ということになります。
これはモーターの出力軸に取付けるアダプターです。部品を取付けるための円形の窪みを旋盤加工で作ります。
作った窪みは木工旋盤チャックのアダプターの外径に合わせています。
その窪みに旋盤のアダプターを溶接します。
これが出来上がりの図。ここまでは前日も記事にしました。
この部品を使ってモーターと木工旋盤チャックを接続したのがこちらの写真です。
台に固定してツールレストを取り付ければ木工旋盤として使えます。
モーター側のアダプターと旋盤チャイナのアダプターの芯が合うように旋盤加工をしてから溶接しているので、最終的に芯ブレのない部品になりました。
こんな感じで、共同体内で知恵や技術という無形財産を共有して、加工機械や道具などの有形財産を蓄積して行きます。
次は旋盤用の刃物の鍛造を行います。
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