千葉県市原市にある株式会社ナルナルという微生物資材を開発販売している会社が取り扱う土壌改善・食味向上等の効果をもたらす発酵菌とのことです。
↑こちらがナルナル菌。茶褐色の崩れた籾殻というような見た目。匂いは土みたいな感じ。この菌を使って籾殻ぼかしを作ります。
まずは籾殻・生糠・ナルナル菌をレシピ通りに混ぜ合わせます。
今回は、籾殻30ℓ+生糠7ℓ+ナルナル菌4ℓです。生糠とナルナル菌は、発酵分解を促す為にそれぞれ規定のレシピより1ℓ増やしました。チリトリを使ってしっかりと混ぜ合わせます。
しっかりと混ぜ合わせたら、ぬるま湯6ℓを混ぜ、さらによく混ぜます。全体に水分が均等に回ったら米袋に詰めます。ぬるま湯が入るとパン粉のような匂いがしました。鼻が見た目に引っ張られているかも? 米袋は水分が沁みてくる可能性があるので、ビニールを一枚被せて屋内保管。10日くらいで完成するそうですが、果たしてどうなることやら。
仕込み翌日から表面を菌糸が覆いはじめ、日に日に菌糸の層が厚くなっていきます。
・・・
仕込みからちょうど一週間。
多分、完成したと思われます。
このような見た目になりました。完全に土の匂いに変わりました。
仕込みから5日後、水分が底部に溜まったことで袋外に染み出た水の一部が腐敗してしまい「これは失敗か!?」と思いましたが、袋内部の籾殻からは悪臭が出ていなかったので継続を判断。
新しい袋に移し替えると共に、天地返しをして水分を分散しました。
失敗(未遂)の要因は多分これ↑。水分が沁みだして設置場所の床を汚さないようにと被せたビニール袋。被せずに床に敷くだけで良かったと思います。被せたことで水分が気化せず滞留し、どこかで臨界点を超えて腐敗したものと予想。思えば、腐敗臭が出る2日前くらいにコバエが数匹出たんですよね。気付くチャンスはそこだったかな。
一番暑い時で60度近くあった温度は20度以下に下がりました。発酵も収束に向かっています。
袋を移し替えた際に形が崩れてしまい、本来の狙いである切替し無しの多断層発酵からあ少し外れた感がありますが、全体に菌糸が回り籾殻同士がダマになっています。
以下、気づきと反省
- 街中の個人宅でやるのはちょっと厳しい気がする(悪臭ではないが、発酵初期~中期の匂いが強い)
- 圃場内に小さなテントのようなものを立ててその中でやるか、圃場で直に設置してビニールシート養生の方が良さそう
- 水分の移動・変化に注意。袋で仕込むのであれば天地返しのタイミングを見落とさない
そんなところでしょうか。
圃場内に堆肥場を作ってから次作に取り掛かります。
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