まずは、前回貼り合わせた裏板接合部の割れ止め材を接着します。
1~2mm厚の薄板を貼ることが一般的ですが、今回は和紙と化粧板で出来たツキ板を接着しました。割れ止めの用を為すには、裏板の木目に対して垂直方向に木取りした板を用意する必要がありますが、手ごろなものがありませんでしたので代用です。
失礼ながら、定規を当て板にして接着。ボンドは少し水で薄めました。
裏板は中心部でわずかにアーチをつけますので、力木の接着面も凸状に加工します。
接着した割れ止めを一部切り欠きます。裏板についたボンドも極力取り除きます。
力木接着も、突っ張り棒で行うことが多いですが、今回はカムクランプを使用して接着しました。
力木接着の乾燥待ち時間中、側板の曲げの続きを進めます。前回より大分慣れた様子で、どんどん曲がっていきます。
側板の不要部分を畔挽き鋸を使って切り取ります。ここがまっすぐ切れるか切れないかで、この後の工程に響いてきます。
枠に収めます。ピッタリと入りました。良い精度だと思います。
終了時間ピッタリで力木がくっ付きました。
次回は、曲げた横板に様々な加工をしていきます。
「ギターを作っているなぁ」と実感出来る工程です。お楽しみに!
今回で8回目となるFさんのギター製作教室。避暑の為、午前7時~12時までというスケジュールでの開講です。こんなタイムスケジュールで運営しているギター製作教室は他所にはないでしょう(笑)